2026年、人的資本経営は「開示」から「実践」のステージへ。しかし多くの人事リーダーが悩むのは、「経営戦略と人事戦略をどう連動させるか」「多様な人材が集まる組織に、どう 求心力を生み出すか」という実務の壁です。特に事業構造が大きく変わる転換期においては、必要な人材のスキルセットが根本から変わり、従来の採用・育成・評価の仕組みでは対応できません。”理念を守りながら制度を変える”この二律背反をどう乗り越えるかが、今、問われています。本セッションでは、本田技研工業 人事統括部長の安田啓一氏にご登壇いただき、Honda の「第二の創業期」における人事戦略を紐解きます。安田氏は、マレーシアとインドネシアで現地法人社長として経営の最前線を経験後、 2023年から人事統括部長として組織変革を主導。電動化・知能化という業界転換に対応すべく、キャリア採用を3割から6割超へ拡大し、ソフトウェア人材を中心に年間2,300名を採用。同時に、役職者を「組織をリードするTR職」と「専門性で勝負するIN職」の2系統に分け、年齢に関わらず実力で報酬が決まる仕組みを導入しました。創業以来の「人間尊重」という理念を土台に、完全実力主義へと移行した背景には、どんな思想とロードマップがあったのか。事業戦略から逆算した人材ポートフォリオの構築法、そして制度変更時の現場の抵抗をどう乗り越えたのか。経営層と人事リーダーが今すぐ実践できる、組織の求心力を高める戦略のヒントをお届けします。