現代の経営環境は急激な変化と不確実性に直面しており、短期的な利益の追求だけでは企業の持続的成長は難しく、経営者には長期的な視点と社会的価値を見据えた意思決定が求められています。こうした状況の中で、今あらためて注目されるのが渋沢栄一氏が提唱した「論語と算盤」の思想です。これは「道徳と経済の両立」を掲げ、企業が社会の一員としての責任を果たしながら持続可能な成長を実現するための指針となる考え方です。100年以上前に提唱されたこの理念は、CSR、ESG、人的資本経営など、現代の経営課題とも深く結びついており、今日の経営者にとっても重要な示唆を与えます。本講演では、渋沢栄一氏の玄孫であり、JPモルガン、ゴールドマン・サックスを経てシブサワ・アンド・カンパニー株式会社を創業し、長期的な視点を持つ投資と経営の在り方を提唱する渋澤健氏をお招きします。「論語と算盤」を単なる理念にとどめるのではなく、企業経営にどう活かすのかを具体的に掘り下げ、持続可能な成長を実現するための視点や、これからの時代に経営者やリーダーに求められる判断軸についてお話しいただく講演です。